乾徳山・黒金山

乾徳山・黒金山

大ダオからの下山で、道迷う

悠々独歩 No.119 2007/9/08

駐車場4:36−4:49登山口4:49−(休憩20分)−6:57扇平7:10−7:55乾徳山8:10−8:58笠盛山9:03−9:50黒金山(昼食)10:35−11:33大ダオ11:40−(道迷い)−13:44林道13:50−14:42駐車場

台風一過の登山では、晴天が期待できますし、よく整備された登山道を歩く分には、あまり問題ありません(土砂崩れで登山道崩壊なんてこともあるかもしれませんが)。しかし、あまり歩かれていない登山道や沢筋の登山道は、避けたほうが良さそうです。今回歩いた下山道は、廃道に近い感じで、道を見失っては道を発見という事を、幾度も繰り返しました。

また昨日の台風9号は、小田原付近に上陸し、関東の山に記録的な降水量をもたらしました。おかげで私の足も、増水した沢を渡渉したため、びしょ濡れです。


駐車場1徳和集落へ入る橋の手前右側にある駐車場。下のマップでは、P1と示している。この写真は帰る際に撮影したもの。

トイレは無い。トイレつきと書かれているサイトが、いくつか見受けられた。用足しは、徳和の手前数Kmにある道の駅まきおかで済ませておいたほうが良い。

駐車場2徳和集落を川沿いに進み、観光釣りセンターのあるところで道が二手に分かれるので、ここを直進する。道巾が狭くなりダートとなるが、100mほど走るだけで、道の左側に10台弱駐車できるスペースがあらわれる。下のマップでは、P2と示している。これも帰る際に撮影。写真奥の方が徳和で、P1と示した駐車場からは、700m余りの距離(車のオドメータ)。

深夜ここに到着し、仮眠後出発した。

登山口駐車場から登山口まで、林道を13分ほど歩く。歩きながら、ふだんよりも脈が激しいのを感じた。寝酒に飲んだアルコールが、未だ抜けきっていないのである。那須岳の時のようなことになっては困るので、ゆっくりゆっくり登り、途中二つある水場でも、休憩をたっぷり取った。

扇平ここは広々とした展望の扇平。アルコールも抜け、すごく気持ちがいい。

山頂直下の鎖場乾徳山には、鎖場が2箇所ある。左の写真は2番目の鎖場。ここを登ると山頂である。巻き道も用意されているらしい。

乾徳山山頂での大展望乾徳山の山頂。まさに台風一過の大展望だった。

山頂は狭く、落ち着いて食事できる場所ではないので、黒金山でお弁当を食べることにした。

笠盛山と黒金山こちらはこれから向かう笠盛山と黒金山。

乾徳山は西側の登山道も、梯子や鎖が設置された、垂直の壁となっている。

大ダワ方面の分岐黒金山と大ダワ方面の分岐。

黒金山の山頂黒金山の山頂。山頂はあまり広くない。山頂直下西側に、食事をするのに最適な斜面が広がっていて(下の写真)、登山者が数百人お弁当を広げても大丈夫である。

黒金山の西斜面私もここで昼食とした。食事中、南に富士を、北に甲武信岳を確認した。食後ゆっくり撮影しようと、食欲を優先させたのが失敗。その後、ガスに覆われ姿を現すことは無かった。

分岐まで戻り、大ダオに向かって進んだ。こちらは、あまり歩かれていないようで、踏み跡が急に薄くなった。そのかわり、テープや標識はかなり多い。

この登山道は、踏み跡はただでさえ薄いのに、昨日の台風が真新しい葉っぱを、一面に撒き散らしてしまったため、ますます見えにくい。

登山道よりも、赤テープを頼りに歩くことになった。

大ダオ大ダオの直前で、今までと違う地名が書かれた標識を見つけた。大ダオまでコースタイムは30分とかかれているのに、すでに40分以上歩いている。体調が悪かったとは言え、今日もコースタイムよりは速く歩いてきたので、分岐を見落としたのでは思い、引き返すことにした。5分ほど戻ったところで、まだ大ダオまで到着していないことが判明、また方向を変えて進むことになった。黒金山から大ダオまでのコースタイム30分は、明らかにおかしい。

左の写真が大ダオ。乾徳山を望むことができる。ここからは下るだけだ、と気楽になったのは、間違いだった。

道の無い樹林帯を下るここから南(徳和方面)に下山開始。登山道は完全に熊笹で覆われ、足元は全く見えない。

しばらく下ると苔むした樹林帯に入る。ここで道を見失った。自分の頭の上には、赤テープがある。足元には、道が無い。こういった時は、半径10数mくらいを丹念に調べれば、ほとんどの場合、道は見つかるものである。しかし今回は、その数倍を探したがわからないのである。

登山地図を見ると、沢沿いに登山道が走っている。すなわちこの一帯の一番へこんだところを歩いて下れば、登山道に出会うことになる。

しばらくすると、沢の流れる音が聞こえてきた。なんと足元からである。地下水が激流となって、流れている様子を感じた。不気味かつ神秘的に聞こえた。この音を聞きながら下れば、沢が出現するはずである。

昨日の台風のため、激流となった沢予想したとおり沢が現れ、かなり下ったところで、登山道を発見した。ところがしばらく歩くと、また道が消滅してしまう。テープを頼りに下る。テープも無いところは、沢沿いに歩きやすいところに歩く。

見つけた登山道を、外ずさないよう歩いていると、幾度か沢の反対側へ渡渉しなければならない。昨日の台風で、沢は激流となっている。とうとう右足を流れの中に沈めてしまった。もっとも一度濡らしてしまえば、かえって気が楽になるもので、後はジャブジャブと沢に入った。

この道は最後まで苦労させられた。木越しにアスファルトの道路が見えてきた。工事中の看板も置いてあったので、きっと林道工事中なのだろうと思った。

アスファルトの林道に見えたのは、堰堤だった。200mほど手前に置かれていた工事中の看板に近づくと、看板の下部に読み取りにくい文字で登山口と書かれていた。看板は急斜面の高いところにある木と長いロープで結ばれていた。実はこのロープが登山道を示していたのだ。ここを辿り(高巻き)、ようやく林道に降りることができた。ヤレヤレという気分である。

林道ゲート出発が遅かったら、途中で日が暮れてビバークすることになっただろう。実を言うと、ビバークしてもいいな、という気分になっていた。ツエルトはもちろん食料や燃料も十分持参していたし、気温は高いし天気は持ちそうだし、そして明日は日曜日だし、なによりも星空の元、焚き火をしながら一晩を過ごすのは、最高のひと時となるだろうから。国立公園内でのキャンプは指定地以外は禁止されているが、ビバークを禁止している山域は無い(というより禁止できない)。若い頃したように、フォーカストビバークしながらの山行をしてみたくなった。

林道しばらく下るとゲートがあった。ゲート付近は、ちょっとした広場になっているので、数台駐車可能である。左の写真は下流から上流の方を向いて撮影している。

また登山口(上から3番目の写真)の50mくらい先も道が広くなっているので、2台くらいは駐車可能。

そういえば、人気のある山を登ったのと言うのに、誰一人出会わなかった。


今回はネットで下調べした登山口の情報に、正確さに欠けているものが多いように感じられたので、登山口付近のマップも載せることにしました。


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