月山

87歳の巡礼登山者に感銘 霊山トレッキング

悠々独歩 No.117 2007/08/27

八合目登山口4:39−(休憩10分)−6:08仏生池小屋6:09−(休憩10分)−7:09月山7:22−(休憩10分)−9:33八合目登山口


八合目登山口の道標午前4時39分、ライト不要な明るさになってから出発した。駐車場レストハウスの上が登山口となっている。弥陀ヶ原周遊してから月山に向かうようになっているので、右へ行っても左へ行っても良い。私は行きは右の方向へ進んだ。

仏生池小屋までの道は、傾斜が緩く遊歩道なみに整備されている。雷鳴とともに雨が本降りとなった。アーア、今日も展望は無理である。


仏生池小屋仏生池小屋。この先から登山道らしい坂道となる。行者返しと呼ばれる、急坂が終わるあたりで、二人連れの登山者を追いついた。挨拶をかわして、思わず「す、すごい」と言ってしまった。

これまで熟年登山者にはいくらでも出会った。しかしそこにいたのは、80歳いや90歳にも見えるお婆さんだった。ここは時折風速20m近い風で横殴りの雨がたたきつける、森林限界を越えた高山地帯である。しかも手を使ってよじ登る急坂の途中である。小柄で高齢なお婆さんがいるべき場所ではないのだが、これが巡礼者というものなのか、と強い感銘を受けた。

年齢を尋ねたくなったが、いくらお歳を召されていても女性に歳を尋ねるのは失礼と思い「お元気ですね、がんばってください」とだけ言って、私は先に進んだ。

月山神社山頂にある月山神社。ここから先はお祓いを受け(お祓い料500円)、身を清めなければ、入ることができない。私もお祓いしていただき、お参りした。なお内部は写真撮影禁止となっている。

木歩道往路を引き返し始めて程なく、先ほどのお婆さんに出会った。「ずいぶん速いですね」と私が声を掛けると、今では速く歩けないけど、若い頃は八合目登山口から1時間45分で登ったとのことである。コースタイムは3時間なので、かなり健脚である。もっともこのお婆さんの若い頃なら、当然である。

私は思い切って「おいくつですか」と尋ねた。満87歳と聞き、驚きを新たにした。月山には毎年訪れ、今回で47回目とのことだった。

お婆さんは疲労感など微塵も見せず、いろいろお話してくれた。残念なことに標準語しか聞き取れない私は、多くを理解できなかったのであるが、幸いにも連れの優しそうな男性(多分お孫さん)に通訳してもらったのである。

今日のように展望の無い登山も、このお婆さんのおかげで、思い出深いものになった。私は感動した旨を伝え、「ありがとうございました」と頭を下げてお別れした。

弥陀ヶ原の池塘仏生池小屋と登山口の中間辺りで、50名ほどの白装束の一行に出会い、数名の方としばらくお話した。そう、ここは霊山であり、彼らが主役なのである。

雨が止んだ弥陀ヶ原で、しばらくの間ぼんやり時間を過ごした


今日の風呂は「道の駅にしかわ」である。ここは売店とレストランのある月山銘水館と入浴施設の月山温泉館の建物があり、私はこの温泉に浸かることにした。月曜日の昼前ということもあり、中はがらがらだった。露天風呂がないのが欠点。露天風呂がないと熱くなった体を冷ます場所がないので、長居できないからである。でも1時間以上は粘り、入浴後は銘水館で「月山豚の生姜焼き重」を食べた。私はBMI値20未満を維持するため、このような高カロリーな食事は、山に登った時だけにしている。(あ、昨日の山行レポートにも書いたっけ)

その後は、寒河江の道の駅にも立ち寄り、トルコ館でトルコアイスを食した。ユニークな食感でおいしかった。天童の町のメインストリートと思われる場所を少し走行し、コンビニで食料品を購入してから、明日の山「蔵王山(熊野岳)」の登山口の駐車場へ向かった。




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