鳥海山

思ったよりたいへんだった鳥海山トレッキング

悠々独歩 No.108 2007/08/26

駐車場4:20-4:36滝ノ小屋4:40−(休憩)−5:37河原宿小屋5:37-(道迷い&休憩数回)−8:39鳥海山(新山)8:42−9:13七高山9:20−(休憩)−12:29駐車場

東北一の名峰と謂われる鳥海山は、横浜に住む私にとって、遥かに遠く最も気になる未踏の山でした。というのは、私は鳥海という姓を持つからです。ということで今回は格別の意気込みでやって参りました。はるばる山形まで来たついでに、翌日に月山、翌々日は蔵王山に登ることにしました。今回は登山口の駐車場で車中泊を繰り返す、といった貧乏山旅行です(笑)。


登山口と駐車場鳥海公園道路湯ノ台滝の小屋線の終点が駐車場となっていて、この駐車場の入口手前左側に登山口があった(左の写真の赤矢印)。登山口の向かい側には、身障者用もある立派な公衆トイレがあった。左の写真は下山時に撮影したもの。

午前4時30分、ヘッドライトを点けて登山道入口に立つと、「懐中電灯を忘れたので、同行しても良いか」と声をかけられた。鳥海山は何度も登ったこことがあると言う地元のお爺さんで、滝ノ小屋の上でご来光を見たいとのことだった。もちろん快諾し、いっしょに歩き始めた。お爺さんは天気予報を聞いてこなかったようで、今日の天気予報は「午前中曇り、昼頃から雨」と私が話したら、がっかりして途中で帰ってしまった。

滝ノ小屋よく整備された登山道を15分あまり登ったところにある滝ノ小屋。左の写真は夜のように写っているが、既に空は白々と明るくなっている。ここから河原宿小屋まで少し急な坂道(八丁坂)が続く。ここはご来光を見ることができるようで、曇天ながら大きく展望が開け、眼下に酒田市の灯明が見えた。多少なりとも展望が得られたのはのはここまでだった。

河原宿小屋河原宿小屋。小屋の管理人さんと目が合ったので、会釈して通り過ぎた。ここにも公衆トイレあり。この上部で、この小屋に宿泊された夫婦と、挨拶を交わした。

大雪渓夏道は雪渓からかなり離れたところに露出していた。私は夏道ではなく、予定通り雪渓を歩くことにした。しかし想像していたよりも雪が硬く、アイゼンなしでは時間がかかるので、雪渓に沿って登ることにした。

視界が悪いときは、下部の大雪渓は山に向かって左側を、上部の小雪渓は右側を歩けば間違いない、とガイドブックに書かれてあった。今日も霧が深く視界はせいぜい30m。

ガイドブックに書かれていた通りに登って行ったのだが、なんと三つ目の雪渓が出現した。これが小雪渓ならば、反対側に立っていることになる。雪解けで雪渓が分断されたにちがいない。ここで夏道を登ってきた30代くらいの夫婦に出会った。彼らも道が判らないという。下山時に判ったのであるが、ここで雪渓をトラバースすれば良かったのである。視界がよければ、雪渓反対側にマーキングやケルンが見えたはずである。

その時は道探しを分担し、私は雪渓をそのまま上部に詰めていった。同じように道迷いする人はいるようで、かすかな踏み跡がところどころ見られた。かなりヤブっぽいところを通過し、ようやく夏道を示すマーキングを発見した。大声で「こっちですよ」と声をかけて、私は先に進んだ。

新山への標識主稜線に出て起伏の少ない道を30分ほど歩くと、山頂を示す道標がある。この少し手前で単独行の男性に出会いお話をした。やはり道に迷ったそうで、その人は「不親切な山だなぁ」とぼやいていた。もっとも視界が良く、夏道をはずさずに進めば、苦労することなど全く無いのである(ということが下山する時に判った)。

鳥海山の最高峰である新山はここから一度、鎖のある坂をしばらく下って登りかえすのである。まさかこんな急坂を下るとは思わなかった。

山頂へ向かう前に小屋へ立ち寄り、しばらく休憩した。

胎内くぐり山頂への登山道は巨岩が積み重なったかなり険しい道が続き、慎重に足を運んだ。左のように胎内くぐりというトンネルももある。

鳥海山(新山)山頂ようやく鳥海山(新山)山頂に到着。想像以上に苦労したので、感慨もひとしおである。山頂は狭く、後続のパーティもいたので、すぐに退去することにした。

七高山新山の北にある七高山にも立ち寄った。一緒に道探しをした夫婦や、滝ノ小屋に泊まった夫婦が休んでいた。彼らはこれから新山に向かうとのことだった。

ニッコウキスゲの咲く登山道下山は夏道を忠実に下っていったので、まったく問題なく下山できた。下山時もガスが深く、雪渓は見えたり見えなかったりで、私が登る際いったいどこをどう登ったのか、把握できなかった。

河原宿小屋付近は、今でもニッコウキスゲが咲いていた。雨が降らなかったのは幸いであるが、展望は得ることができず、これでは鳥海山を登った気分にはなれない。私は再訪することを誓った。


日帰り温泉「ゆりんこ」で汗を流した。内湯の他にサウナと露天風呂がある。入浴料は350円で返却式コインローカーもあって、経済的である。344号線と345号線のT字交差点の近くの八幡神社の脇の道を入って行くのであるが、大通りに面していないため、少々場所がわかり難い。オフィシャルページには地図もないし、しかも付近では新しい道路を建設中だったので、訪れる際は十分下調べすることをお勧めする。

ここで2時間近く温泉に浸かり、併設の食事処でカツ重を食べた。私はBMI値20未満を維持するため、このような高カロリーな食事は、山に登った時だけにしている。

その後スーパーで、今夜の酒の肴と明日の朝食や行動食などを購入し、明日の山「月山」八合目登山口へ向かった。



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