ゴールデンウィーク中の交通混雑を思うと、遠出するのが億劫になりました。体力以上に気力が減退してしまったようです。近場の山で、サッと登れてすぐに降りて来る事ができて、なおかつ展望の良い山として選んだのが大菩薩です。
大菩薩連嶺は人気の非常に高い山ですので、混雑は必至。そこで今回も早出早帰りです。
午前4時18分、上日川峠の駐車場を出発。まだ暗い林道を歩くこと20分弱で、福ちゃん荘に到着した(左)。ここにも数台駐車可能であるが、車のキーを預けるように、という指示が書いてあった。ここの駐車場は宿泊者用と考えた方がいいだろう。
唐松尾根コースを登ることにした。登るにつれ大きく展望が開け、黎明の富士が美しい。
5時31分、あっけなく標高2057mの大菩薩嶺に到着。ここは展望が得られないので、写真撮影後すぐに立ち去ることにした。

光も澄んだ早朝の尾根道は、この上も無く爽快である。しかも誰一人いない。
「早起きは三文の得」、この三文とは現在の貨幣価値でいくらに相当するのだろうか。3円?30円? 私は雄大な展望を独り占めして、3万円くらいは得をした気分になっていた。「早起きは三万の得」である。
眼下の大菩薩峠に建つ介山荘を見下ろす。ここまでに出会った登山者は2パーティ(計4人)だけだった。
介山荘は朝食中や出発準備の登山者で賑わっていた。
石丸峠にて。実に柔らかい雰囲気のところである。私は喉を潤し、おにぎりを一つほおばった。
石丸峠からひと山越えると狼平。そこから先は暗い樹林帯の中を歩くことになる。天が近づいたように光の量が増してきたと思ったら、ひょっこり小金沢山に到着した。
予定ではここまでであったが、あまりにもあっけなかったので、牛奥ノ雁ヶ原摺山まで足を延ばすことにした。エアリアマップ(大菩薩嶺)のコースタイムでは往復1時間50分となっている。このマップのコースタイムは余裕たっぷりで、実際私が歩いたところ、山慣れた人ならその半分程度の時間で往復できると思われる。
起伏の少ない楽な山道を歩くこと30分で、牛奥ノ雁ヶ原摺山に到着した。ほどなく単独行の女性が到着。帽子の下に手ぬぐいでほっかぶりした顔面日焼防止スタイルだったので、てっきりオバサンかと思ったら、若い女性であった。昨晩は湯ノ沢峠避難小屋に宿泊したとのことである。彼女に写真撮影を依頼されたので、富士と南アルプスを背景にした2枚を撮ってあげた。
ストーブに点火し、カップラーメンとおにぎりで食事することにした。
往路を戻り10分程して、山頂のほっかぶりの女性に追いついた。「今日はどちらまで?」と尋ねると、地名を忘れてしまったのか、ちょっと考えた後ニッコリと「大菩薩」と答えた。それは言われなくても承知しているが、いかにも初々しく爽やかだったので、私も思わずニッコリしてしまった。「お気をつけて」と言葉を残し、荷の軽い私は先に進んだ。
往路を戻る途中、登山道から東に20mほど東に、笹が刈り払われた広場があり、狼平と書かれた標識が立っていた。ここで最後の休憩。実に牧歌的な雰囲気の景色である。
石丸峠付近はたくさんのハイカーで溢れていた。ここで進路を西にとり、上日川峠へ下る。途中林道を横切るが、舗装された林道を歩きたくなかったので、登山道を進むことにした。ただし登山道は少々アップダウンがあるので、林道を歩いたほうが楽だろう。
左は上日川峠の駐車場とトイレ。奥にも市営の広い無料駐車場があるので、車中泊するのであれば、奥の駐車場の方が快適である。今日はそこも満車になったようで、路駐の車がかなり下のほうまで続いていた。パトロール中の警官の姿が見えた。ただ違反切符は切らず、警告しているだけのようだった。
現地出発時刻が早かったこと、また抜け道を通ったことで、交通渋滞には全く巻き込まれることなく、スムーズに帰宅できた。