娘が赤岳山頂でご来光を眺めたという話に刺激されて、私も山頂で日の出を見に行くことにしました。腰が完治していない状態でのテント山行や長時間歩行は無理です。短時間に登ることができ、(夜間の登山をするので)登山道が整備されていて、さらに登ったことの無い山として思いついたのが荒船山です。
国道254号線を佐久方面に抜けるとき、荒船山の威容が目に入ります。東から西へ抜けるのだから、あの岩壁は東面にそそり立っているものと思い込んでいました(実は北西面)。荒船山ならどこかでご来光を眺めることができるだろうと、よく下調べもしないで出発してしまいました。
前日、旧盆期休業中の会社に休日出勤し、やり残した仕事片付けてから、午後2時半ころ出発。帰省の渋滞も解消し、一般道・高速道路とも快適に走行でき、明るいうちに内山峠駐車場に到着した。
左は内山峠手前にて撮影。コンビニで買った焼き鳥と幕の内弁当で一杯やりながら、静かな峠の夕暮れ時を過ごした。夜8時前には、すでに夢の中、zzz...
午前2時半、ヘッドランプを点灯し駐車場を出発。歩くにつれて霧が濃くなり、ポツポツと雨が落ちてきた。この様子ではご来光は無理だろうと、意気消沈。実は雨と思われたのは、木の葉の夜露が、風に揺らいで落ちてきたものだったことが、明るくなって判明した。
一時間ほどで一杯水の水場(左)に到着した。ここでしばらく休憩。
避難小屋の少し手前から、下り坂が続き、道幅も四駆車が通れるくらい広くなる。これは新しい道だろうか?途中で分岐を見落とし、違う道に下っているのではないか?と心配になり、確認のため5〜6分あと戻りしてしまった。暗いとなにかと頼りないものである。
ヘッドランプの電池残量が少なくなり、High(20ルックス)からLow(1ルックス)に切り替わった。空も少し明るくなりはじめたので、電池交換しないでそのまま歩き続けた。まだ道は真っ暗だったが、Lowでもゆっくりなら歩けるものである。
4時45分ころ経塚山(荒船山の最高峰)に到着した。霧は晴れ快晴の空が広がった。山頂は木立に遮られ、展望が得られない。
木々の間から朝日が昇った。念願のご来光を迎えることはできたけれど、これではなぁ。
西側は少しだけ視界が開け、雲海の彼方の八ヶ岳は見事だった。
経塚山(行塚山)のやや急な斜面を下ると、再び霧の中に入った。荒船山の山頂部は概ね左の写真のような平坦な道が続き、高原の散歩道といった趣である。
荒船山にはりっぱな避難小屋がある。どうした訳か、閉鎖されていて中に入ることができない。

避難小屋のすぐ近くに、北面の開けた高度感のある爽快な展望台がある。今回歩いたコースでは、唯一大きく展望が開ける場所だ。正面には浅間山が大きい。今年の夏のうだるような暑さを忘れさせてくれる別天地だった。
駐車場に近づくと、3パーティ4名の登山者とすれ違った。ご来光には満足できなかったものの、静かな山を満喫できた。
駐車場に7時15分到着。駐車場は道路沿いにあり、ガイドブックには約20台駐車可能とある。
早く帰宅して、家内と娘を驚かせようと思い、途中休憩もせずに車を走らせた。家に着くと二人とも不在で、夕方まで一人で留守番することになった。