土樽から蓬峠を越え土合へ至るスキーツアーを来春予定しているため、今回はその下見を兼ねた山行です。土樽駅は無人駅で、谷川岳から下山する際に利用される場合が多いようです。しかし、列車の本数が非常に少ないので、山中で一泊するのであれば、土樽から登り土合に降りたほうが、列車の時刻を気にすることなく山を歩けるように思えます。土合では水上行きのバス便も利用できるからです。
午前8時36分、土樽駅に到着。ずいぶん遅い出発であるが、これでも朝一番の列車である。三連休の初日というのに土樽駅で下車した人は、私を含め二人だけだった。
関越自動車道を右に見ながら歩いていると、数台の乗用車とタクシーが私の脇を走っていった。
このルートは蓬沢沿いに詰めていき、沢から離れても、ところどころに水場があるので、蓬峠までは水筒いらずである。
登るにつれ展望が開けてきた。山腹の紅葉が美しい。
途中で4パーティ追い抜き、昼少し前に蓬ヒュッテに到着した。山稜を覆う一面のチシマザサが、強風にあおられて、うねるように波打っている。
七ツ小屋山山頂にて。スカッとした秋晴れになれば最高なのだが。
清水峠の野営地は、白崩避難小屋の裏手にあって、あまり広くなかった。ここも風が強く、テントが飛ばされないよう慎重に設営した。この日の設営数は5張りだった。避難小屋はすし詰め状態だったらしい。
キャンプサイトからの美しい夕景。
隣りに設営した10名程の団体がテント内で宴会を始め、煩わされることになった。
夜半、風はおさまり雨が降り始めた。明るくなってもなんとなくグズグズしてしまった。重い腰を上げ、雨具を着込んでテント撤収、7時10分の遅い出発となった。
上部がガスに覆われた朝日岳目指して登る。ジャンクションピークに達するあたりから、時折薄日がさし、期待を抱かせる。
幕営地出発から2時間弱で朝日岳に到着。小雨の降る、ガスでなにも見えない山頂だった。
笠ヶ岳に近づくにつれ、霧が晴れてきた。笠ヶ岳山頂で谷川岳が姿をあらわし、目の醒めるような思いがした。
今日になってようやく得られた大展望だった。これから向かう白毛門は雲の中に沈んでいる。なるべくここで長い時を過ごそうと、食事することにした。
巻機山も雲の上から頭を覗かせた。北の方に青空が見える。今日は日本海に近い山ほど、天気が良さそうだ。
白毛門に来ると再びガスの中。白毛門で展望が得られず残念がっている人に、もうしばらく待てば霧が晴れるかも知れないとお話した。(実際そうであったと思う)
白毛門から土合駅まで一気に下るつもりでいた。しかしこの登山道はうんざりするような急坂の連続で、ついに途中で小休止。3時10分土合駅に到着し、「あー疲れた」と独り言を言ってしまった。