山好きの人でも兜山の名を知る人は、多くはいないでしょう。私は石井光造氏の「記念日の山に登ろう」を読み、私の誕生日(9月13日)と同標高913mの山を探し調べ、兜山を知りました。また石井氏の著作「静かな山」には、この兜山が紹介されていて、副題に「赤テープで歩く山」とあります。25000分の1の地形図を見ると、兜山には登山道が描かれていません。これは面白そうなので、自分の誕生日が休日の年になったら、必ず登ろうと以前から決めていました。
ところが兜山はここ数年の間に、大きく様変わりしたようです。登山道や指導標は整備され、登山口には立派なトイレ付き駐車場まであります。一番短い周遊コースなら、登り1時間10分下り50分なので家族連れでも安心です。私の誕生会は家族で揃って兜山と計画しましたが、子供は休み明けに試験があるとかで、今回は家内と二人で出かけることになりました。
当日は誰一人出会あうこともなく、駐車場に戻った時も他に車はありませんでした。兜山は整備されたとはいえ、まだまだ静かな山のようです。
アプローチは、JR春日井町入り口の信号機から甲府駅方面に、国道140号を1.3キロほど進む。セブンイレブンのある交差点(右折車線あり)を右折。少し進み春日井ゴルフ倶楽部方面に左折。途中に兜山の標識があるので右の狭い道に入り、ゴルフ場を左に見ながら進む。小さな橋を越えると、駐車場に到着する。
駐車場には身障者用の立派な水洗トイレまであるが、水は飲めないと書いてあった。トイレの中にはクワガタがいた。写真中央に見える四阿にはハイキングマップが置いてある。
左回りで周遊することにした。しばらく平坦な道を東へ向かって歩く。
この日都心では34度を越えたようで、こんな日の低山ハイクは猛烈に暑く、足取りも重い。大汗を流しながら、岩場と呼ばれる場所にきた。下調べによると、展望がいいのはここだけとあったので、しばし休憩。
台風が日本海を北上中で、晴れたかと思えば、僅かであるが小雨も降る不安定な天気だった。
眼下にゴルフ場。遠景は霞んではっきりしない。
兜山の山頂。兜山は山梨百名山のひとつである。
山頂は樹林で展望は全く無い。道標に展望台と書かれているので、行ってみることにした。
山頂からほんの2、3分も歩くと、展望の開けた場所に出た。真新しい木のベンチが三つ置かれている。大菩薩の連稜が雲の間から覗いて見えた。雲がなければ、富士山も見えるようである。
ここで昼食。今回はクーラーバッグにビールと保冷材を入れて持参した。よく冷えたビールが、気絶しそうになるくらい、ウマイ。
デザートの梨を食べていると、甘い匂いに誘われたのか、大きなミツバチが飛んできて、しばしば私の体に止まり、落ち着いていられなかった。
帰途ほったらかしの湯に立ち寄った。甲府盆地を見下ろす、なんとも開放的な露天風呂である。
アプローチは国道140号の万力三区の交差点からフルーツ公園方面に進み、富士屋ホテルを目指す。富士屋ホテルの前を通り過ぎ、少し進むと未舗装道路になるが、それも1Kmたらずで到着する。
内湯がひとつと露天風呂が三つもあって広い。中は脱衣所と風呂のみで、休憩できるスペースはなく飲食も禁止となっていた。外にある建物で休憩するため、駐車台数の割に風呂は空いていた。
家内は長湯、私はカラスの行水のため、外で長々と待たされた。家内は大いに満足し、またこの湯に浸かりたいと話した。