山に行けない日々が続き、2ヶ月ぶりの山行というのに、今年は7月末になっても梅雨が明けません。山上からの展望を楽しむことはできないだろうと考え、今回は山頂を目指さずに、滝と花を楽しむ遊山と決めました。
降雨は覚悟して出発しましたが、雨は降らず時折青空が広がり日が差す、といったまずまずの天候に恵まれました。
午前4時50分、御池の駐車場を出発。三條ノ滝を目指し、燧裏林道を歩き始めた。林道というと車の通る道を思い浮かべる人もいるが、ここは登山道。ゆるやかな起伏の樹林帯進むと、いくつかの湿原が現れる。盛期は終わったのだろうか、花の数は少なかった。ニッコウキスゲ、ヒメシャクナゲ、コオニユリなど花々が点々と咲いていた。
歩いた時刻が早かったせいもあるが、燧裏林道は非常に静かな山道。三條ノ滝まで、すれ違った登山者は2パーティのみだった。
6時55分、三條ノ滝に到着した。単独行の女性が食事していた。滝は見飽きることがない。もう少し滝壷に近寄れるといいのだが。
平滑ノ滝。こちらはどうと言う事もない。このあたりから、すれ違う登山者の数が少しずつ増え始めた。
赤田代にて。青空が広がり、日が差してきた。やはり私は「奇跡の晴れ男」かもしれない。ちなみに、私の娘は「恐怖の雨女」と呼ばれている。私が山に来たからには、梅雨明けも間近だろう。
尾瀬ヶ原と至仏山。ここは、尾瀬ヶ原の東端の木道。意外なほど人も少なく、実にすがすがしい。
下田代十字路(見晴)から東に向かい、段小屋坂を登った。この道は、尾瀬ヶ原林道と呼ばれている。木道の脇に水が流れ、木洩れ日の光をきらきら反射していた。
沼尻休憩所。たくさんの人達が休憩していた。
ここから、長蔵小屋にかけて、人の列が延々とつながっていた。夏の尾瀬で目に付くのは、団体さんが多いことである。団体で尾瀬を歩くと大渋滞の原因になる。
私が歩いた時も、グループの人達から隊長と呼ばれる先頭の人が、後に続く長蛇の列には全く神経を使わない。しかも、時々立ち止まっては写真を撮影する。そのグループ全員が、後続の人に道を譲る配慮に欠けているので、長い行列はしばらくの間停止する。行列はますます長くなる。ここは木道が単線であるため、気の毒なのは、すれ違いに果てしなく待たされる人たちであった。
ニッコウキスゲの群生が見事な大江湿原と尾瀬沼。ここから沼山峠にかけても、長い人の列が続き、超スローペースで歩かざるを得なかった。
今の日本、街にしろ山にしろ、群れを作らなくては安心できず、行動もできない人間が多すぎるようだ。私は夏山レポートでは、愚痴っぽくなってしまう。
11時5分、沼山峠に到着。10数分後バスが発車し、11時35分に御池に着いた。ずいぶん早く戻ってしまい、尾瀬ヶ原の核心部まで足を運べばよかったな、ちょっぴり後悔。
帰途、駒ノ湯に立ち寄り汗を流した。正午を少し過ぎた時刻のせいか、誰一人いなかった。しばしの間露天風呂を独占、快適な湯を満喫した。