日白山は一昨年の同時期に、地王堂川から往復しました。その時はアイゼンが欲しいくらい雪が固かったため、往復4時間程度(休憩込)で済みましたが、今回はトレースもなく軟雪のラッセルが続き、前回の倍も時間がかかりました。今回のルートは山と渓谷社刊「スキーツアー」にミニツアーとして紹介されていますが、雪の状態如何ではミニツアーも、なかなかたいへんです。
今日の天気予報は曇りのち晴れ。いつもは暗いうちから出発する私も、今日はゆっくり出発し、のんびり歩き始めた。
二居の民宿街から、送電線の鉄塔めざして、閉鎖中の二居スキー場を登り始めた。写真右上のピークは東谷山。
ゲレンデ上部の樹林帯は思いのほか傾斜がきつく、3月下旬というの雪が柔らかく、板を履いていてもかなり沈んだ。今回の山行では、ここが一番たいへんだった。
鉄塔直下は小さいながら、雪庇が張り出していたため、ここはスキーをはずして乗り越えた。(左)
鉄塔を過ぎると、尾根が痩せてきて、再び小さな雪庇が大きなお饅頭のように、行く手を阻んでいた。また、板をはずし乗り越える。板をつけたり、はずしたりが面倒なので、しばらくつぼ足のまま登ったが、膝上までラッセルで消耗が激しい。
尾根はしだいに広くなり、美しいぶなの疎林の緩斜面になった。ずっとこういった斜面ばかりだと楽なのであるが。
東谷山より苗場山方面を振り返る。
東谷山からは日白山方面に向かって急な斜面を下り始めた。雪が深く、シールをつけたままなので、ほとんど滑らずスノーシューで歩くように下った。
一昨年滑った斜面が見えてきた(緑の線)。その時は下部でルートを見誤り最後で登り返したこともあり、今回はもう少し西よりの斜面を滑る予定である(赤色の線)。
(左)日白山の山頂付近から、東谷山を振り返る。
自分の足跡が東谷山まで続いている。人生には越えることのできない山や、越してはならない谷もある。私の眼前に広がる大空間は、すべての束縛から開放されているように思われた。

晴れ渡った、日白山山頂からのパノラマ。
山上の幸福に浸り、ストックで雪面に「幸」の文字を書く。
山頂直下の樹林の陰でコンロに点火、熱いスープとお茶で景観を楽しみなが、ゆったりと食事を摂った。
ザックを背負い出発しようとした時、日白山から二人(スキーヤーとボーダー)、下りて来た。「トレースありがとうございました。おかげでたすかりました。」とたいへん礼儀正しい方であった。その方にお願いして記念写真を一枚(左)
出発して程なく、5名ほどのグループが登ってくるのに出会った。最後尾のリーダーと思われる方は、スキーを履いていて、「せっかくの雪面を荒らしてしまってスミマセン」とこれまた爽やかな感じの方であった。
日白山と1584の中間のコルからは、写真をとるのも忘れて一気に滑降してしまった。斜度が緩くなると全くスキーが滑らないので、地王堂川沿いに歩いて下った。

日白山に一番近い駐車場はみつまたスキー場の駐車場(1000円)であるが、駐車場入り口の交差点より、800mほど苗場よりに、トイレつきの無料駐車場がある。みつまた駐車場も交差点入り口から200〜300mくらい奥まって位置しているので、実質的な差はほとんどない。
けちんぼの私は前夜到着し、みつまた駐車場で仮眠した後、朝こちらに移動した。無料駐車場は車の往来の音が騒々しく、照明もまぶしかったため。
帰途、平標山の駐車場に立ち寄ってみたところ、除雪されて使用できる状態になっていた。