和名倉山(白石山)

のんびりトレッキング 和名倉山からの絶景

悠々独歩 No.61 2002/09/21〜22

21日 三之瀬−将監小屋−将監峠−山の神土−和名倉山(幕営)
22日 幕営地−山の神土−三之瀬

白石山とも呼ばれる和名倉山は、ヤマケイガイドブックに気になる秘峰と紹介されております。秘峰という言葉に惹かれてか、和名倉山を目指す人も意外に多く、初日に4パーティ、翌日1パーティの登山者に出会いました。

当初の予定では、初日に将監小屋のキャンプ指定地にテントを張ってから和名倉山を往復、翌日は笠取山縦走した後下山するつもりでした。
車中泊する際、目覚まし時計のスイッチをアラーム側に切り替えなかったため、2時間半も寝過ごしてしまいました。経路不明個所の多いと記述された長い縦走路では途中で日が暮ることも予想されたため、急遽予定を変更し、テントを背負ったまま和名倉山に向かうことにしました。和名倉山縦走路には水場が無いので、車中泊用の水筒2本もザックに積み込んで出発しました。

和名倉山への登山道は思っていたよりずっと明瞭で、アップダウンの少ない快適な道でした。なーんだ、これなら予定を変更すること無かったな、軽装なら日帰りだって十分可能じゃないかと生意気な事を考えながら歩いていたら、道を誤りました。山頂と二瀬(秩父湖)方面との分岐手前で赤テープを見失い、しばらく進んだところで再び赤テープを見つけたのですが、すでに和名倉山への分岐を通り過ぎていたため、二瀬方面に向かってしまいました。おまけに二瀬方面への道はさらに経路がわかりづらいところがあり、誤った道を進むのにずいぶん時間を費やしてしまいました。

9月21日

三之瀬付近の駐車スペース
午前2時過ぎ、三之瀬到着。

三之瀬集落付近は道幅も狭く、駐車スペースは無かった。将監小屋方面林道分岐(左下の写真)から900mほど作場平方面に進んだ所に7〜8台は駐車できる空地があり、そこに車を置いて仮眠。

寝坊して目覚めると回りに数台駐車しており、皆さんすでに出発していた。

林道入り口
ここが将監小屋へ通じる林道の入り口。

民家の庭先に入って行くような感じで、車で通過した時は見落としてしまった。写真のように、丸太で通せんぼしてある。

将監小屋までは軽自動車が通行できる道が続いていて、途中水場が数箇所あった。

将監小屋
将監小屋

写真右下のパイプから水が勢い良く流れている。

ここで水筒全てに水を入れた。携帯ウォシュレットの水も含めると5.5リットルにもなった。こんなには必要ないのだが、最近太りぎみで贅肉を落とすつもりでボッカすることにした。

ザックがズシリと重くなった。

和名倉山への分岐点
将監峠で私より10歳ほど年上と思われる夫婦に出合い話をした。明朗闊達な紳士と品の良さそうな奥さんで、やはり和名倉山を登るとのこと。

左の写真は山ノ神土(ヤマノカンド)の分岐点。

「白石山(和名倉山)山頂へのコースは未整備です。遭難事故が多発していますので、入山者は十分ご注意下さい」と書かれた看板があった。

最後の水場
分岐から10分ほど歩いたところの最後の水場。

心もとない水量なので当てにはできない。

リンノ峰
リンノ峰

この付近で先ほどのご夫婦に追いつかれ、道を譲った。

東仙波山頂
東仙波山頂

ここから先はアップダウンの非常に少ない楽な道が続く。

和名倉山縦走路を振り返る
振り返って笠取山方面を望む。幕営指定地まで戻れなかったら、この辺にテントを張ろうと思った。

八百平から先は樹林帯の広い尾根道となり、どこでも好き勝手に歩けるため、踏み跡も不明瞭になりがちだ。冒頭で述べたとおり、山頂と二瀬の分岐付近で少しばかり道を外れたため、分岐点を見過ごし二瀬方面に直進してしまった。和名倉山へは分岐点でほぼ直角に右折する。一時間近いロス。

山頂間近の千代蔵ノ休場手前で、降りて来るご夫婦と再会した。千代蔵ノ休場の上部に、テントが一張見えた。

和名倉山山頂
和名倉山
山頂は、倒木だらけで道はあって無きが如し。赤テープを頼りに山頂到着。展望はまったく無い。


予定変更のため、ザックには水筒が入りきらず、左の写真のように、中央にネット袋に入れた2.5リットル、両サイドのメッシュポケットに1リットルずつ、ザック内部に0.53リットル収めた。全てプラティパス。



密林を抜け出す際、またしても赤テープを見失う。僅かな距離なので、南西に方向を定め強引に進むと、千代蔵ノ休場の最上部に出た。

今日のキャンプサイト
ここは展望に優れ、ふかふかな地面の絶好のキャンプサイトだ。先ほど登山道から見上げたテントが100mほど下方に見える。私もここで一夜を過ごすことに決めた。

キャンプ指定地ではないので気が引けるが、将監小屋の指定地まで戻るには時間も体力も足りない。

水はたくさんあるので、水1リットルを頭からかけ、汗を流す。シャワーを浴びたようでさっぱりした。

和名倉山からの夕景


山が一番美しく装うのは、曙の頃と夕暮れ時。その時、山々は数十倍も数百倍も美しく輝く。私がテントを背負い山に登るのもこんな絶景を見たいがためである。 「しばしの間、時間よ止まれ」と思うも、時々刻々雲は流れ、彩りを変える。やがて光が失せ、闇に包まれていった。

寝入ってから、ドドッ、ドドッという音で目を醒ます。カモシカだろうか、テントの近くをなにかしら獣が走っているようだ。ライトを点けテントを揺らすとそれに驚いたのか、足音が消えた。外を見るとおぼろ月夜、今夜は中秋の名月であった。

9月22日

往路を戻る
一夜明けると曇天。天気予報では夕方には関東全域で雨になるという。おそらく山間部では昼頃には降り出すだろう。

雨中の山歩きを楽しめるほど、私は修行を積んでいない。降られる前に下山しようと、午前6時前に和名倉山を後にした。下に張ったテントの人達から、元気な声で「おはようございます」と声をかけられ、私もそれに応えた。

10時半過ぎに車に戻り、車をしぼらく走らせるとフロントガラスにポツポツと雨雫が落ちてきた。


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