家内から薄くなったと指摘されたのが5年ほど前のことです。さほど目立ちませんでしたし、これは自然の成り行きと、あまり気にもしていませんでした。昨年の秋、茂来山で怪我をしたのが引き金になったのか、脱毛が一気に加速したように感じられました。
さすがに放っておく気になれず、インターネットで情報を収集し、2004年11月にミノキシジル5%(ロゲイン)で育毛を開始しました。ミノキシジルには強力な発毛作用がありますが、男性型脱毛症の進行を止める力は無いようです。ミノキシジルで髪が増えたように見えても、男性ホルモン(DHT)対策をしなければ、自力で維持できる髪は減少し続けているようです。ミノキシジルだけでは片手落ちの育毛であると判断し、翌年2月からフィナステライド0.25mg(プロペシア4分割したもの)を併用することにしました。
その後ロゲインと同等品で安価なカークランドに変更し、若干ですが回復してきました。回復と言っても、家内が「エー?! そーかなぁ? わかんない」といった程度です。私の頭部などに関心のない家内がわからないだけで、自分では少し回復したと実感しています。ちなみに、私は前髪の後退は無く、頭頂部の地肌が少し見える程度です。
育毛を始めて半年以上経過しました。ロゲインによる初期脱毛は若干ありましたが、プロペシアに関しては4分の1錠ということもあり、副作用は全く感じられませんでした。ただ7ヶ月目に入った頃から、頭皮に痒みを感じるようになりました。痒いといっても、洗髪後にタオルドライする時と、櫛で髪を梳かす時くらいで、刺激を与えなければなんとも無い、といった程度です。しかし痒みを感じることは、日々の育毛剤塗布のため頭皮が疲れてきたに違いありません。
ミノキシジル育毛剤にはPG(プロピレングリコール)が、乾燥を防ぐための溶媒として含まれています。ロゲインやカークランドには、これが多めに含まれいるため、かなりべトつきますが、育毛剤が長時間頭皮に留まることで、発毛効果を高めています。反面これが痒みやかぶれの原因になっているようです。
ネットでもミノキシジルで回復した人が、頭皮がかぶれたため、塗布を中断せざるえなかった、といった発言が多く見受けられました。頭皮が回復するまでの間、ミノキシジルタブレットを服用することでしのぐこともできます。
ただ、私は替わりの育毛剤も検討し、第一候補にあがったのが毛沢山です。毛沢山は漢方生薬の桑白皮を主成分とした育毛剤で、毛沢山という製品が市販されているわけでなく、作り方がネット上で公開された自作育毛剤です。古くから桑白皮は脱毛治療薬として使われきており、桑名博士は臨床試験で桑白皮に発毛効果のあることを立証しました。
紫根を含んだ毛沢山には、荒れた頭皮を正常化する作用があることに、私はまず注目しました。50歳台半ばの私にとって、桑白皮エキスが若い人よりも年配者に奏効する点にも、魅力を感じます。また毛沢山は副作用も無く、他の育毛剤と併用することができるようです。おまけに、安価に自作できる点もありがたいです。
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参考サイトの配合
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自作用試案
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実際は
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| 桑白皮(そうはくひ) |
100g
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250g
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1回目 250g
2回目 150g |
| 紫根(しこん) |
10g
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25g
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1回目 25g
2回目 0g |
| 甘草(かんぞう) |
10g
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25g
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1回目 25g
2回目 0g |
| 無水エタノール |
400ml
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700ml
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1回目 900ml
2回目 0ml |
| 精製水 |
100ml
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(最後に加える)175ml
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抽出エキス400mlに
100mlを最後に追加 |
| 桑白皮エキスの濃度 |
20%
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30%
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?
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となると、自作の桑白皮エキスも30%以上にしなくては、面白くありません。さらに言うなら万人向けの市販品は、弊害が出ないように作用も穏やかに作られているはずですので、濃度を上げれば、より大きな効果が期待できるはずです。
文明の進歩には人柱が必要、ということで自分の頭を実験台にすることにしました。

実店舗を探して出かけるのも面倒ですし、気持ちよく小分け販売してくれなかったら不愉快ですので、ネットで小分けしてくれる店(かつ安価な店)を調べ、このお店で購入しました。精製水や無水エタノールは、どこの薬局にも置いてあると思います。
まず生薬をミキサーで粉々に粉砕します。普段ミキサーなど使ったことの無い私は、ここで最初の失敗。ミキサーいっぱいに生薬を詰めると、中で生薬が動かないため、下の方だけしか粉々にならなかったのです。少しづつ何度にも分けて、粉砕しなくてはなりません。1回目は木片状のままの桑白皮が多くなってしまいましたが、横着者の私は「まあ、いいか」と次の作業に移ってしまいました。

効果的にエキスを抽出するため、無水エタノールを薄めずに使用することにしました(注1)。粉砕した桑白皮を果実酒を作る容器に入れ、無水エタノールを700ml注ぎました。ところが700mlでは全然足りません。生薬を完全に浸すため、さらに200mlの無水エタノールを追加しました。これでは最終段階でアルコール濃度を落とすため精製水を加えると、濃度30%の桑白皮エキスにはなりません。
とりあえず1週間放置してから、ビニール手袋をつけ、和手拭いでギュウギュウに絞ります。木片状の生薬がかなり残っていたため、十分に絞り取ることができませんでした。アルコール漬けの際に生薬の嵩を減らすためにも、また絞りやすくするためにも、生薬は粉々にしておく必要があります。
エキスを蒸発させれば、濃度が高くなりますが、引火の恐れがあって危険です。私は抽出液に、新たな桑白皮を150g入れて、2度漬けすることで、濃度アップすることにしました。(左の写真は2度目の抽出、紫根が入っているため、赤くなっています)
後日、濃度に関して私は勘違いをしていることに気づきました。アルコールの比重は約0.8なので、重量計算から求める濃度は、上記の表よりも高くなるはずです。参考サイトのものは、約23.8%くらいでしょうか。私の作成したものは、抽出2回目でどの程度薬効成分が染み出しいるのか不明なこともあり、はっきりとはしませんが、かなりの高濃度であることは間違いありません。高濃度ゆえ頭皮に負担がかかることも考えられますが、トラブルが発生した場合は、精製水で薄めれば良いだけです。
アルコール濃度も高すぎるはずです。ただアルコール濃度は高いほうが、頭皮により浸透するので、しばらくは様子を見ながら、このまま使用するつもりです。

1週間漬けた後、同様な方法で絞りだしたところ、半分以下の400mlのエキスしか得られませんでした。
アルコール度100%だと刺激が強すぎるため、ここで精製水を100ml加えます。私は薬効成分を無駄にしないため、絞りかすの生薬に精製水をかけ、再度絞り出しました。
これをロゲインやカークランドの空き容器に入れ、ラベルを貼って完成。毛沢山は独特の匂いがあります。決していい香りではありませんが、嫌な臭いというほどでもありません。また高濃度のせいか、2ml塗布すると髪の毛はベトベトして、乾くまでに2時間以上かかります。
今後の私の育毛計画は以下の通りです。カークランド(ミノキシジル5%)に無水エタノールと精製水で、倍に薄めたものを朝使用。これで問題なければ、夜も薄めたものにするつもりです。
(朝) 毛沢山 1ml カークランド(ミノキシジル 2.5%) 1ml 弱
(晩) 毛沢山 2ml カークランド(ミノキシジル 5%) 1ml弱 プロペシア1/4錠
かぶれやすい人のために、低アレルギーミノキシジル育毛剤や、PGの少ない育毛剤も販売されています。私はカークランドをたくさん買ってしまったため、薄めて使用することにしました(注2)。
さて、高濃度毛沢山の効果は如何に? 半年は様子を見ないとね(注3)。
(参考)
ロゲインとカークランドはJISAで、プロペシアはHAIR2GOで購入しました。よく調べれば、もっと安いところもあると思います。
このページを最初にアップした日(6月15日)に、NHKのためしてガッテンという番組で、「気になる! 毛髪トラブル最新対策」が放映されました。脱毛と頭皮血行不良の関係は、原因と結果が逆だったなど、興味深い内容でした。洗髪の仕方も参考になりました。また有効な育毛剤として、ミノキシジルとフィナステライドが紹介されました。米FDAでも、発毛薬と認可しているのはこの二つだけです。
日本では厚生労働省の対応がネックとなり、国産の育毛剤が効いたという話は、ほとんど見つかりませんでした(注4)。国内でミノキシジル1%のリアップが発売されていますが、わずか1%では大方の人にとって、毒にも薬にもならないのではないか、とさえ思えてきます(注5)。しかもカークランドの5分の1の濃度で、価格は2倍です。
フィナステライドは、国内では未だに認可されていません。ということで、効果的な育毛剤を入手するには、個人輸入に頼らざるを得ないため、自己責任で行わなければなりません。ミノキシジルもフィナステライドも医薬品であり、人によっては副作用も(稀ですが死亡例も)あるため、十分調べた上で使用する必要があります(注6)。
(注1)エキスを抽出するための適切なアルコール度数があるかもしれません。高すぎると余分な成分まで染み出してしまう可能性もあります。
(注2)薄めたものはサラサラで、慎重に塗布しないと流れてしまいます。
(注3)私くらいの年齢になると、3ヶ月程度では効果が現れないように思います。ミノキシジルでも半年近くかかりました。
(注4)良く言えば「君子危うきに近寄らず」、悪く言えば「事なかれ主義」。新薬の認可に慎重すぎる厚生労働省と、認可に積極的な米FDAの違いは、安全と自由はお上が保障するべきと考える日本人と、自己責任でより大きな自由を望む米国人との国民性の違いからきているので、致し方ないでしょう。とりわけ病気とも言えない禿げを治療する薬などは、容易なことでは認可しないと思われます。画期的なハゲ薬は日本以外で開発されることを、私はひたすら望むものです。
(注5)リアップを発売している大正製薬では、1%も2%も効果に大差が無かったため、副作用のより小さい1%に決定したそうです。一方のロゲインを発売しているアップジョン社は2%と5%では、副作用は大差なく、効果には大きな違いがあった、と報じています。
(注6)米国の然るべき機関からは、ミノキシジルもフィナステライドも副作用の少ない医薬品であると、報じられていますが、日本の匿名掲示板などでは副作用が盛んに喧伝されています。